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次のバタフライキスは来年の秋だそうで、次も絶対参加しますよ。もちろんそん時はコスプレでっw
本当、お疲れ様でした。
最後に、Tシャツを求めて着てくれた方々、すいませんでした。次からはちゃんと告知するようにいたします。
一月三十一日現在、ここ一ヶ月どたどたしていた卒論もやっとこさ形をなし、後は発表パワポを作るのみとなった私は一段落といった形で、ふと何気なしに二月八日のサンクリのサークル『あす☆なろ』の情報流出に思い至った。ここ最近はネットでの言葉の規制が多く、誤ってこう云うことを書いてしまうと、皮肉にも私に逮捕状が出されるのでは無いか懸念されるが、この言葉のあやは本当の個人情報の流出やましてサンクリに対する皮肉でもなく、寧ろサンクリがここで一旦終わってしまうことを悲しく思って書いたのである。サンクリ、頑張れ!!
っと云ったところで情報を流出させよう。
スペース;Dホール セー14b
サークル名;あす☆なろ
内容;うみねこのなく頃に パロディ
ページ数;三日さん6P ラタさん6pを予定
本; コピー本 表紙カラーか白黒は未定 値段未定
そして、上にある物々しい雰囲気のイラストが裏表紙予定。内容もそれに即した感じのものになってます。今後も情報が分かり次第トップなどにも更新してくんでよろしく御願いします、あと一週間ちょっとだけれども。
別に小説に行き詰ったから書くの止まったわけじゃないからねっ、ってことではなくコメントの少なさから誰も期待してないことにショックを受けたからだよ……あーショック。今年はツンデレ少女じゃなくて、KY少女が流行ると思うんだ。だからちょっとKYっぽくしてみた。ん、流行らないか、流行らないかな。まぁ難しいな、うん。そもそもKYって僕が全然違うからどういうのか分からないぜ。
あ~、眠れなくてヤル気のない夜はブログで暇潰すにかぎる。
再び静寂の中に服部の声が響く。どうせこういった企画自体、流れ作業。作った本人しか真面目に考えやしないし、逆に他の意見も取り入れる気もねぇんだからこんな茶番劇、早く終わらせてくれと誰もが思っていた。彼は沈黙を皆の諒解だとポジティブにとり、ネクタイを締め気合を入れると、すらすらと喋りだした。
「確かに今のままでも十分に生きた感覚を味わえますが、まだ足りないものがあると思うんです。それは動物が持つ熱です。ですから、体に熱を発生させるものを埋め込みより本物らしくみせてはいかがでしょうか」
彼はもう用意されたであろう内容をいかにも今考えましたというような満足げな顔をして言った。其れに対し周りの人々はスッと立ち上がり彼に拍手を送った。エリートだと思い込んでいる奴はこうして思い上がらせてボロ雑巾のように使い古せば良いんだ、誰かが心の中で思った。そのとき周りの人々の表情が豊かだったのは、これによって会議が終わる開放感と立ち上がって拍手をしているときだけはこんな見たくも無い元猫から眼を離すことが出来るからだった。やがて拍手が鳴り止み提案者の服部が十分な満足を得たことを確認すると皆は元猫から一斉に視線を外し、帰り支度を始めた。いち早くここから立ち去りたい、でないと調子に乗った服部に捕まりこの玩具の自慢やまして「この子を運んでくれないか」なんて頼まれた日にはこいつを殺してしまうかもしれないと皆恐怖していた。服部もさっきの拍手で満足したのか、テーブルの真ん中の猫を尻尾から持ち上げ、鼻歌交じりにグルグル振り回していた。それにより死臭が撒き散らされていることに彼自身が気付いていない。そもそもこの死臭が本当に猫からするものなのか服部自身から匂っているのか、そこにいた人々は分からなくなっていたし、元よりどっちでも良かった。ただこの臭いから離れられれば。
「で、でもそれだと子供達を騙すことになるんじゃ……」
突然、帰り支度をする会議室に声が響き、全員がそっちを見た。服部はその声に猫の死骸を忌々しくテーブルのふちに叩き付けた。その衝撃で猫の腕が折れたのか、そこの部分だけが別の生き物用にブラブラと揺れている。どうせ、こういうときに発言する奴は決まっている。石塚だ。彼は自分の中で意見が本当に云えるのかイジイジと考え、いつもこういった時間になるにまで答えが出せないのだ。
「子供を騙すのは良くないんじゃ……」
皆が彼の意見に反応しないので、石塚聞こえなかったのだと思い、もう一度同じことを言った。声量もあまり変えずに。聞こえてないと思ったのなら、声を大きくするべきだし、そもそも全員が彼のほうを振り返ったのだから、声が完全に聞こえなかったとしてもなんらかの音は届いたと分かるはずだ。こういうところが石塚は非常にどん臭かった。どこにでも偶にいるであろう、少しの時間を共にするだけで、あぁこいつを苛めたいな、と思う相手。彼は正にその典型だった。しかしそれが子供の社会ならば殴ったり蹴ったりすればすむかもしれないが、大人の社会では笑顔で握手をし、仕事を共同で行わなければならない。大人になって味わう嫌なことの一つだ。
石塚は皆に無視されていることに気付かないのか、また何かを言おうとした。その時だ。終業のベルが鳴り、カチンと音と共に会議室の電気が落とされ会議室は暗闇に包まれた。仕事の時間が終わったのだ。服部も残りの社員もスーツを脱ぎ捨て薄手のシャツにトランクスという格好になり皆、一見無邪気そうな子供の顔をしていた。そして彼らは石塚であろうシルエットに向ってそこらにある使えそうなものを手に集まりだした。会議室は石塚を中心に一つの大きなシルエットとなり波打った。物を叩くような音が部屋に鳴り響いた。振りかざすならばこれくらいの勢いが無ければ使い物にならない。そして大人ならば使っちゃいけないものを見極めなければ駄目だ。彼らは石塚に対する愛で溢れていた。
「へぇ、これが新しいおもちゃですか。 うわ、お腹の部分が動いてますね」
会議室というのはいつでもどんよりした空気が篭っている。どこだってそうだ、それがどんなに高級でスウィーツな部屋だとしても喫煙所の方が良いに決まっている。そもそもその原因は会社の命運や自分の立場とか大事なことを決めるところだからとか、そういうのには一切関係なく、ただ人が集って真面目な話をしようとするからだ。人間なんて互いに分かり合うことなんて不可能なのだから、場所が会議室だったとしてもヘラヘラ笑いながら上辺だけで分かり合っているふりをする方が、ずっと有意義だ。
それにしてもここの空気は重かった。あまりの重さに異臭すら感じ取られる。しかしそれもその筈、円いテーブルの真ん中には会議の目玉である、猫の死骸がおいてあった。死んでから数日経過している死骸は、エンバーミングされていたとしても仄かに嫌なにおいを放っており、まさにそれは死臭としか言いようが無かった。テーブルの淵を囲う社員達は会議に参加していることを示すために誰もが正面を向き、嫌でも猫の死骸を視界に入れなければ成らなかった。それが社会の仕組みだった。
「他に、意見は無いですか?」
服部が立ち上がって皆に意見を求めた。彼は今回の企画の立案者であり、この猫の死骸の飼い主だった。今回の企画は本社××・ホビーエンターテイメント社の新しい玩具製品の開発で、彼の提案は動物の死骸を新しい玩具として提案できないか、というものだった。そして、現在その第一弾としての『眠り猫』の開発会議であった。この『眠り猫』は猫や犬など、状態の良い死骸をエンバーミングして綺麗にし、お腹の部分にモーターを入れてお腹を膨らませたり縮めたりすることにより、まるで本当にただ眠っているだけのように見せかける玩具だった。自分のペットを態々玩具にしようとしてまで利用する心には一見、ペットに対する只ならぬ愛を感じ取れるような気もするが、実際は動物というものに興味を一切抱かない男だった。そのあまりの興味の無さは、彼は妻や子が猫を飼っていたことを同じ家に住みながら、終ぞ死ぬまで知らなかったほどである。しかし子供が泣きながらペットの猫を埋めているのを眺めていたときに「この死骸を再利用する価値は無いか?」と考え、今回の案がめきめきと思い上がった。なんだって商売に結びつけるのが彼の商売人としてのポリシーだった。彼は今までも雛の子供を卵の殻にもう一度戻し、子供に生まれた瞬間の喜びを味わわせる玩具や、水槽に水圧を加え一定の渦を作ることにより、死んだ魚を生きているように見せる玩具を開発していて、彼の閃きによって会社が今も存在していると言っても過言ではなかった。自分の今回の閃きにもっともの自信を持った彼は、いてもたってもいられず埋めようとしている猫の死骸をわが子から奪い取り、こうして今回の議題の席に上がっているのである。
「他の意見が無いのならば、私から一つ提案があります」