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Cro.netの住人、徒然なる日々
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034c49ed.jpegということで、前日の続きの本の感想をば、

1.少女は卒業しない 朝井リョウ

 少し前から書店でこの作者の名前を見かけるようになり『霧島、部活やめるってよ』や『チア男子』がメディア化したりで、今波に乗ってる作者さん。話題作はそこそこ読むようにしていて、何れ読まなきゃなぁくらいに思ってるときに、図書館で見かけたんで借りました。本当は『霧島、部活やめるってよ』が読みたかったんですが、そっちがその時置いて無かったので次に読みたかったこっちにしました。あと、この作者さんは小説すばる新人賞でのデビューみたいだったんで、その辺も読もうとした理由です。すばる賞は(大人が思う)今の若者ってこういうこと考えてるよね、みたいな、ちょっとした危うさと初々しさと拙さを押しだした作品が多く、個人的に大好物だったりします。
ということで、本の感想ですが、ん~、面白かったは面白かったんですが、ちとパワーが足りなかったって感じでした。内容は卒業を前にした少女達の短編集で、題材としては大好物だったんですが、如何せん文章が。。。いや、ヘタとか読みにくいってことじゃないんです。以前のすばる賞をいくつか読んでいると、どうにも真新しさが無く、この手の小説だと良くあるな、って思ってしまう文章なのが残念でした。
本当この辺は捻くれた僕の感性の問題なんで、全然人に薦めるには良い本です。


2. 夏への扉 ロバート・A・ハインライン

 書店で本を探す時、『幻想文学』なんて棚に書いてあれば良くその辺をウロウロするんですが、大体『幻想文学』棚の隣くらいにいつも置いてあるのがこれ『夏への扉』でした。あと、お勧めのSF作品なんたら、ってスレのまとめ見てても、良く目にしてました。ま、なんで有名なんだろうな、くらいの気持ちでとりあえず図書館から借りて読みました。
いや~面白かったです。内容もさることながら、もう序章あたりの下りでやられましたよ。

ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。(「BOOK」データベースより)

「トンネルを抜けるとそこは雪国でした」じゃないですけど、こういうオシャレで想像力豊かなの持ってこられて好きにならないはずがないです。主人公の一人称語りで、斜に構えた感じなのも良かったですね。
内容についてはここではあまり触れないようにします。(その方がどんな本か想像つかないから良いでしょう。自分自身も読むまでどんなジャンルか想像つかなったんだから)ただ、『シュタインズゲート』だとか好きな人には是非お勧めです。それと何より猫が好きな方に。
今調べて知ったんですが、これが1956年に書かれたって思うと、尚更驚きです。


3. 小川未明童話集 小川未明

 日本のアンデルセンと言わしめた童話作家。小川未明の童話作品集です。
なんで読もうと思ったかというと、きっかけはラジオの朗読でした。月曜深夜0:30からA&G+で放送中の能登さんの朗読ラジオ。この放送の一回目に読まれたのが小川未明の作品『野ばら』でした。能登さんの声+バックで流れる優しい音楽とダブル癒しを食らいながら、最初は何気なしに聞いてたんですが、途中で「いや、この作品、なんか知ってるぞ」ってなりまして詳しく読んでみようと購入。
やはり小さい頃映像で見た作品と同じでした。他にも『時計のない村』だとかもやはり映像で見た記憶があるので、もしかしたら小川未明映像作品集みたいのがあって、それで見たのかもしれません。
内容はとても良かったです。童話って云われると一見子供っぽい作品かと思われますがこの未明さんの作品のメッセージは子供に対してというより、大人へのメッセージが多く、『キノの旅』なんかが好きな人は良いんじゃないでしょうか。
『眠い町』『月とあざらし』そして何より『野ばら』なんかが好きでしたね。
『野ばら』は今でも読むと能登さんの声と一緒に、おじいさんの夢に見た光景が頭に浮かびます。(ちょっとロマンチックに〆)


4. 容疑者Xの献身 東野圭吾

 直木賞を取って映画化もした、今やお茶の間のヒーロー「ガリレオ」こと湯川教授を主人公とした推理小説。東野圭吾さんの作品は有名すぎて逆に避けていたところがあったんですが、ガリレオシリーズドラマ化二弾をやるということで、良い機会だと思い古本屋で購入。
感想はなんというか、悔しいです。うん本当悔しい。サスペンス物は警察の見下してる感じと、ベタベタな血みどろ人間関係が、かなり苦手で、この本も読んでるときは何度も途中で置こうと思ったんですが、まぁ最後まで読んで良かったです。面白かったです。読んでる途中は、読み終わったらどんな罵詈雑言をぶつけてやろうか、ということばかり考えながら読んでいたんで余計悔しいです。全然面白かったんで余裕で悔しいです。内容はもうほとんどの人が知ってるんだろうなと思うんで割愛します。とりあえず、読んで損はしないですよ、面白ですよ、とだけ言っておきます。


と、そんな感じで、これで五冊。
あと、二冊。詩を入れるなら三冊。。。
この感想は文章を書くのが遅い自分が、如何に素早く文章を書けるようになるかという訓練も含んでやってるんですが、中々早くならないですね。もっと読んで書かないと駄目ですね。

がんばるぞー!!

ではでは~
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プロフィール
HN:
川島ラタ
年齢:
37
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男性
誕生日:
1986/05/30
職業:
大学生
趣味:
哲学的妄想
自己紹介:
同人サークル『あす☆なろ』の相方兼、『あす☆なろ』サイト、Cro.netの運営をやってます。
あと絵とかだらだら描きます
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