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人間は年を取れば取るほど時間の感じ方が短くなるのではないか。これは逆に云えば、短く生きていれば生きているほどに時間の経過を長く感じるという事。まぁ、こう聞いただけでは、一体何を云っているのかを理解できる人は少ないのではないかと思う。では分かり易く説明しよう。この問題は人間だけではなく、寧ろ他の生物を引用に出した方が説明しやすい、例えば蝉だ。つまり一週間しか生きられない蝉と、僕ら人間に取っての一週間の感じ方は大きく違うのでは? という事。蝉は人生が短くて儚いわねぇ、なんて科白は蝉にとっては有難迷惑で彼らの一週間は人間の一生、つまりは大体80年分を感じ取っているじゃないだろうか。もう一つ例がある。こっちはもっと分かり易い。0.09秒。これはなんの時間でしょう。こういう質問を受けた事はあるだろう。答えは、地球にとっての人間の寿命。地球の寿命を人間の寿命に置き換える。すると人間の一生の寿命はたったの0.09秒になるって事。地球にとっては人間の寿命なんて009秒にしか満たない。でも、よく考えてくれ、これは本当にそうなのか? 僕はここに着目点を持ったんだ。いいか良く考えてくれ、確かに今の地球にとっては0.09秒かもしれない。だが、一億年前はどうだ? 一億年前、地球にとって僕らの一生は本当に0.09秒だったのだろうか? 地球が生まれて一日後はどうだ? 地球が生まれて一秒後はどうだ? それでも僕ら人間の一生は0.09秒だったのか? 答えはノーだ。地球が生まれて八十年の時、そのとき確かに地球は人間の一生の長さを感じていたはずなんだ。重みを知っていたはずなんだ。しかし、たった四億年経っただけで地球は人間の一生を0.09秒にしか感じなくなってしまったんだ。なんと悲しい事だろう。しかし、人間も地球と同じ事をしているのだ。人間も四億年とは云わずとも70年も生きれば、一日を大切にしない。だって、70年分の一にしか満たないんだから。でも生まれたての赤ちゃんは違う。生まれたての赤ちゃんにとって一日は、一日分の一なのだ。そう、つまり僕が云いたかったのはこういうこと。年を取れば取るほど、一日が大切に感じなくなる。
「だからだ、佐山君。僕らにとって今だ14年分の一のこの大切な一日をこんなことに費やしても良いのか? と云っているんだよ」
そう云いながら佐山の手札から一枚をドロー――ダイヤのキング
手札のキングと合わせて、棄て札へ落とす。
ランドセルを卒業して、三年目。エロ本買えるようになるまでには後三年。大人までは、後五年。だけどそんなみみっちいことを考えるよりはこうやって、どうでもいい法則やら、地球の一生なんかを考える、僕らは十五歳。僕らには、その時間がある。
「原稿用紙が二枚も無駄になるほどの長い説明ありがとう。だがな、云いたい事が全然分からん」
佐山は僕の懇切丁寧な説明に全く聞き耳持たず。僕の手札から一枚をドロー、僕と同じく手持ちの手札と一緒に棄て札へ。
この時点で、僕手札=一枚。佐山手札=二枚。
「だからさ、僕は大事な一日をこんなトランプ遊びなんかに使っていいのかと云ってるんだよ」
こっちだ、覚悟を決めて、佐山の手札からカードを抜き取った。確立は二分の一。朝食がパン食である確立とほぼ同じ。しかし本来はそうであっても、僕にとっては百発百中だった。
ぐわぁ、と佐山の悲鳴を耳にいれ、僕はゆっくりと目を開きカードを確認して、にんまりと笑った。
「また、僕の勝ちだ」
手札と同じエースのカード。
「また負けた~!!」
佐山はまたもジョーカーを投げ出した。そうやって何度も投げるせいでジョーカーだけに傷が付いてしまっている事を彼は気付いていない。まぁ自業自得だし、もう少し黙っていよう。
放課後、最後はジョーカーだと知りつつも一枚ずつ引いては棄てる二人ババ抜きに勤しむ、僕らは十五歳。僕らはすでに無駄な事と意味のある事を知っている。知っていて、僕らは四十九枚を一枚ずつ取っては棄てる無駄な労働に励む。僕らには、時間がある。
佐山は、もう一回、もう一回、と僕が神様であるように拝んできた。別に僕は「もう一回」という名の神様じゃないし、そんな神様に似ていないと思うし、そもそもそんな神様存在しない。しかし僕はそのときだけ、佐山の神様になることにした。そろそろ彼に聡させなければならない。それが「もう一回」様であるのは嫌だったが……。
「あのな――」
佐山の肩に片手を着き、諭すように云う。佐山は、ビクッと触られた肩を震わせた。もしかして、「もう一回」様というのは天罰を与える神様なのか? まぁそれならそれでいい。今から言うのは、どちらか問えば、天罰に近いのだから。
「あのなお前、勉強しなくていいのか?」
そう云うと、佐山はボーっと僕を見つめた。もしかして言葉が通じていない? よもや、「もう一回」というのは神様じゃなく、宇宙人だったとは……。これは不覚だった。
そう思ったとき、いや~まぁ、と佐山は頭をボリボリ掻き始めた。なんだ、言葉通じてるじゃん。
暫くの間。佐山ズ頭から飛ぶフケが夕日に光り輝いている。そして、
「まぁ、オレは大丈夫なんだよ、うん」
何故か親指を立てて、佐山は笑った。その顔には(確証の無い)自身に満ちた笑顔が溢れていた。テストを僕に見せながら、オレ留年しないかなぁ(中学には留年は無いよ)、なんて心配していた昨日の君は何処へ?
なぁ佐山、お前の自身は一体どこから来るんだ?
初めての入試、初めての受験シーズン、初めての義務教育からの開放(義務教育を意識した事は無いけど)、親友からのライバル視、そんな僕らは十五歳。季節は秋、グラウンドを走っていた期待ある部活選手たちは早大会に散り、今度は塾へと足を走らせる。受験までは残り三ヶ月。僕らには、時間が無い。*****************************
大学……二年くらい?
おぉ、こういうのも書くのか~、みたいの思わせたくて書き始めた気がする。あと確かテスト近かったりとか、そんな感じ。特に続ける気も無くただ書いただけ~みたいな。
はぁ~、最近時間が無い無い云ってたけど、気力も無くなってきた。
会社マジできつい。あれがデスマかって感じ。
なんつーか、プログラムが分からない云々、じゃなくて仕様とか用途が分からないのが一番辛い。自分で何作ってるか分からないし、合ってるかも分からない。
仕様が無いから、他のプログラムを漁りに漁り、なんとか同じ記述を探して参考にして書く。それでも限界がある。いっそ、自分の解釈で勝手に組んでしまおうかと思うけど、それで全然違ったら、って思うと手が動かなくなる。
あ~、意外と今止めたいぞ。
昨日はスパ行って、カラオケ行って、朝から遊んだせいか、そのあとすんごく疲れてて、12時近くにそのままバタンキュー。
んで、まさかの昼の12時起き。12時間寝てたよ、おぉ、ってことで今日はやること無く床屋行ったり、本屋行ったりしてた。隣町の本屋が半分古本屋になってた。あれってやっていけるのかな。
さてさて、7月中はカラーやりたいだなんだって云っときながら、まだ一枚も描いてない自分。でも時間はあんまり無いかも!!(やる気的な時間です)ってことで、何日かで描いてって、それを更新していこうという方針に変更。
で、これが一枚目、下書き+ペン入れ途中。あと帽子とお下げと手に何持たせるか~みたいな。
でも、まぁテスト勉強嫌がる中学生みたいな感じに、部屋の掃除したり、無駄に再放送エバァ見ちゃったりでグダグダ~っと朝の四時。まだ途中ながら惜しくも倒れて今日。
昼頃起きて、昼飯食べてグダグダ~ってテレビ見て、さてネームを終わらすぞ、っと思ったのが二時くらい。でもヤル気でなくて、「四時にそっち行く」みたいな感じのことを三日先生に言ったは良いものの、ネーム書き終わったのが、その四時。結局今日の話はお流れに……。
んで、さて自分の絵描くか、って気にもなれずそのままグダグダ、見忘れたアニメチェック。化物語、CANAAN、宙まに、大正野球娘….…の二話目やら一話目やらをちょろちょろ下見。
やっぱり、今期一番は「するめいか」だな、と思う。
まぁ、それはさておき、大正野球娘を見ているくらいに、スカイプやらメッセやら色々応答。グダグダ~って喋って、ネットで麻雀やって、またグダグダ~って喋って、もう深夜一時過ぎ。
このまま寝るのもなぁ、昨日更新できなかったしなァ、描くパワー無いけど、このままこの習慣を止めてしまう自分の駄目さが勝り、とりあえずグリグリ落書き。←今ここ
とまぁそんな感じで、今日はまったりしてますた~。
明日はスパだ、丑の日だ。
高い鰻が食べたい。
まぁ、これはあれだ。何時も通りの私の思い付きって奴だ。
飾遙子って人間って奴、昔から良くこうやって、人を困らせたりしていたそうだから。まぁ、気にしないでくれ。
あるところに、全てを失った一人の少女がいました。
全てと言うのは、あまりにも大げさかもしれません。
家は、代々続く貴族の家系。彼女の周りには常に数十人のお手伝いが付いて回っています。何不自由なく生きていくことが出来ます。
しかし、それでも彼女は全てを失ったと云います。
彼女は、音楽に関する素晴らしい才能を持っていました。
彼女の歌声は、鳥の囀りのように美しく、彼女の指の奏でるピアノは、まるで水面を歩く白鳥のように優雅で繊細でした。
彼女の父であるご主人様は勿論の事、偶にしか来ない庭師ですら、彼女の音楽を聴き、そして耳を揃えて云います。
彼女は、将来、世界的な音楽家になるだろう、と。
彼女は、決してそういう浴俗的な考えで、音楽を奏でている訳ではありませんでしたが、自分の音楽で、世界の人を助けられるならと純粋な願いを持っていました。
しかし、その願いは叶えられる事は無かったのです。
不幸、そういうしかありませんでした。
彼女は、初めての音楽会へ行く道で、事故にあってしまったのです。
そして、彼女は美しい歌声を響かせる喉と優雅で繊細な指先を同時に失ってしまったのです。
彼女は絶望しました。夜な夜な彼女は声にならない声で啜り泣き、動かなくなった指で涙を必死にふき取ろうとしていました。
それは、とても見ていられるものではありませんでした。
彼女の両親は彼女を励まそうと、必死の努力をしましたが、彼女は元気を出してくれません。
それでも、彼女の両親は、彼女の為に努力を惜しみませんでした。
そして、第二の不幸が起きたのです。
彼女の為に、全てを捧げる思いで努力をしてきた両親は、疲労で倒れて、そのまま亡くなってしまいました。
両親の死を知り、彼女はそれから、泣く事を止めました。しかし、泣く事を止めた彼女はまるで人形のようになってしまいました。
日かな一日、ぼんやりと外を眺め続け、お手伝いが食事の時間ですと言うと、食事を食べ、寝る時間だというと、ベッドに入って眠る。そしてまたぼんやりと外を眺める。
まるで、魂が抜けてしまったみたいです。
全てを失った少女は、自分の魂ですら失ってしまったのかもしれません。
そうして、月日が流れたある日、彼女が何時も通り外を眺めていると、そこに一匹の妖精が舞い込んで着ました。
「私は、貴方の願いを叶えるためにきました」妖精が云います。
「私は何にでもなることが出来ます。貴方が願うものに変わることが出来ます。貴方の喉になり、美しい歌声を出すこも出来ます。貴方の指になり、優雅で繊細なピアノを奏でることも出来ます。貴方の両親になり、貴方を暖かく包むことも出来ます」
そして、妖精は彼女の周りを舞いながら、歌うように彼女に聞きました。
「私は、貴方の何になりましょうか」と。
彼女は、定まらない目線を漂わせながら、動かない指を必死に自分へと向けて、答えました。
「―――」
私は、夏の暑さにウンザリしながら、目を覚ました。寝ていながらにして、ウンザリしているのはたぶん、目に当たる日光が夢の中で、光る親父のハゲ頭として、出てきたからだ。
「親父、スゲェ頭光ってるな。もうそこまで光ってると芸術的だぜ」夢の中で私がそう言うと、親父は、そうか、と笑いながらさらに脂ぎったハゲ頭を光らせた。「うわっ、眩しいよ、親父。ちょっと止めてくれ。目が潰れちまう」
「目が潰れちまう~……」
これが、今日と云う日を飾る私の第一声。
とても素晴らしい一日が始まりそうな予感むんむんだ。
「早朝は、気分が優れないようですね」
そう云いながら母が、紅茶を私のカップへ注いだ。母のその言葉には一切、心が篭ってなく、芸能人の声優初挑戦と同じような下手なイントネーションが耳に付く。明らかな社交辞令は気分を害する。しかし、この母はその事に気付いていないのだ。そうやって、教育されてきたのだろう。それ故にこれからもその事に気付かないで生きていくのだと思うと、少なからず同情の念を抱いた。
もちろん、その念はやはり、少なからずだった訳で、あの忌々しい紅茶の香りを再び嗅いだ時には、すっかり忘れてしまっていたが。
この家は、朝食と言ったら、洋食で決まりらしく、私は、朝食に湯げ立つ米と味噌汁を今でも夢見ている。
「悪い夢を見たんだよ」
私は、顔を顰めながら、紅茶の注がれたカップを受け取る。
「あら、それは可哀想だったわね」
母は、口に手を当てる。何時もながら大げさなものだ。
母はどうやら私が顔を顰めたのは私が夢を思い出したからだと思っているらしい。しかしそれは違う。私が顔を顰めたのは、紅茶の匂いを嗅いでしまったからだ。私という生き物は生まれてこの方、紅茶という液体を飲み物だと認識できないでいる。昔の日本人は外国人が飲むその垢い液体を、血だと勘違いして大騒ぎになったらしいが、それに似ているのかもしれないと思う。
私は、垢いものを口にすることが出来ない。
朝食のパンには、もちろんイチゴジャムでは無く、マーマレードだし、卵にも、ソーセージにもケチャップをかけないで、そのまま食べる。
私は、何時も通り、すでに食べ飽きた、甘ったるいマーマレードをパンに塗り、味の薄い卵とソーセージと一緒に一気に口に頬張った。そして、口に広がる味を押し流せないまま、紅茶に手を付けず、「ごちそうさま」と言って、足早にテーブルから離れた。
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だから、絵を描く時間が(以下略)
と、まぁそんな感じで水曜日です、水曜どうでしょうです。
なんというか、今更といえば今更なんだけど、うん、つまり僕が横から見てたのは、死の行進だったわけですな。まぁ更新されるのはデータの方だけれども……あれに参加するのかな、うん……がんばるか、がんばるしかないのか。
とまぁ、そんな感じで小説二回目です、今回は短め、なんせ序奏で書くの諦めたやつだから。
なんだろ、これは乙一とか西尾維新とか佐藤裕也とかその辺にはまってた(影響受けてた?)時に書いたやつだった気がする。最初の昔話だけ書いて、そんでじゃ小説にしちまえって感じですぐに挫折。何書きたかったかも覚えてない。まぁそんなことしょっちゅうさ。
てな、感じでオヤスミ~