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Cro.netの住人、徒然なる日々
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9d9ee460.jpg  随分と前の話に、とは言っても二日前くらいの話を掘り返すようだけど、講談社の説明会に行った時、ボクは漫画編集者の話を聞いた。その人の話はもう正に眼から鱗ものだったのだけれど、まぁその話は今は割愛する。凄い気合だなと思ったのもあったけれど、コイツ何様だ? みたいなことを考えたりもした。で、そんな話の最後に編集者体験という事で、課題が出た。その課題は、イブニングに第一回連載が始まった『宇宙兄弟』を読んで、この漫画の帯を考えてくれ、というものだった。丁度その編集者がその漫画を担当しているらしく、面白いものがあれば採用するかもしれない、みたいなことを言っていた。その会場には500人くらいの人がいて、皆制限時間十分間で思い思いの力作を作り上げていてた。自分もかなり真剣に悩んでいたことを覚えている。全員が提出し、三十分後くらいに解答というかどんなものがあったか、良かったか、みたいな解説が始まった。流し見とはいえ、その短時間でそれだけの量を確認視するパワーは流石に編集者だなと思った。その編集者の第一声はこうだった。採用できるようなのはありませんでした、九割型が同じようなものでした、と。ちなみにボクの内容その九割に入っていたことは云わずとも知れず……。どうも、その漫画はギャグ思考で、さらに会社を辞めたようなサラリーマンなどを対象にした作品らしく、九割の帯ではターゲット層の人々が本を取ってくれないだ、なんとかと云っていた。一話目を読んだだけでまず一話目だけでギャグ漫画だと気付けないし、ターゲット層も説明されてないぞ、と反論したくなるが、そこに気付くパワーがやはり編集者なのだろうか。まぁ今となっては分からないが。その人はその後、何個か面白かったものや、百個も書いてくれた人がいた、などを紹介してその場は終わった。
そして月日は巡る。もうすっかり出版社を諦めて他の就職を探していた頃バイト中に宇宙兄弟を見つけた。ボクはその懐かしさに……というのは嘘で、五百人もの意見を蹴っ飛ばして、彼はどんな帯を書いたのだろうとずっと気にかけていたボクはもちろん発売日をチェックしてその日に漫画を買った。最初はただ帯び目的で買ったのだが意外と面白く、今は新刊の三巻までが部屋の棚に並んでいる。こういう切欠での出会いも面白いなと思う。

で、その帯がなんだったかというのは本を買ったり、書店とかでみたりして確認してもらいたい。
まずはその前に、下の一話目を読んで、あなたもこの課題に挑戦してみるのはどうだろうか。

宇宙兄弟
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プロフィール
HN:
川島ラタ
年齢:
37
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性別:
男性
誕生日:
1986/05/30
職業:
大学生
趣味:
哲学的妄想
自己紹介:
同人サークル『あす☆なろ』の相方兼、『あす☆なろ』サイト、Cro.netの運営をやってます。
あと絵とかだらだら描きます
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