さよなら今を燃やして、心臓の奥にすみっこに片付けたんだよ

　夏に本出したとき、気付いた。
否、気付いたというより気付かないふりして今までよそ見していた。
で、いさ直面するとどうしようもないもので、それでも全力でそっぽを向いてたら、「ディフェンス、ディフェンス」と凄い圧力かけられた。
　ならばと、さっと後ろを振り向いて逃げようとしたら、しかし回りこまれた。
　最後の手段と寝てしまえば何か解決法が浮かぶと思いきや、起きると頭は真っ白のまま。そして、それも真っ白のまま。

　真っ白のまま。

　そう、原稿のキャラとキャラの隙間、残りの真っ白な空白が僕に語りかけてくるのだ。
「背景、背景」と。

　今回の原稿は、いかに漫画っぽいのを描けるかってのが自分自身のテーマで、だから極力手を抜かず、全力で描いた。人間、努力すればある程度のことはどうにでもなるというが、その逆も然りで努力してこなかったものはどうしようもない。今まで背景というものに真面目に取り込んでこなかった人間が、その場でいきなり背景を描けるものではなかったのだ。
　ということで、今回キャラ絵なんかも心残りや反省はあるわけだけど、何より背景がしっかり描けなかったことが何よりもの心残りだった。

で、最近少しそういったのを含めた絵を練習中なわけなのだけど、、、、
　いい加減、イメージで描いていてはしっかりしたものが描けないなということが良く分かった。
　背景をしっかり描く、と言うと、滅茶苦茶書き込んである、だとか写真のように綺麗だとかあると思うけど、僕がやりたいのはまず

『背景にキャラがいる風景』（デ、ッデーン♪　珍百系風）

うん、キャラが地面に立たない。先にキャラ描くとどの辺に背景を描けば良いか分からない。だから、まず本でその辺の遠近法を勉強するべきなのだ。
　ということで、準備はよろしいもので二年ほど前に、そういった背景練習の本を買っていたわけだけど、あれおかしい、何かデジャブが……

果たして2012年の自分は、その本を開くことがあるのか？

　明日は、どっちだ。